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文化・芸術

おとなが学ぶというのは

大田区区民大学の
「社会教育・生涯学習入門講座」
に参加しました。
現長野県佐久市、合併前の望月町町長・吉川徹さんが講師で、
ご自分の体験をもとに
地域で一人ひとりが輝いて生きるために、
どんな学びや活動を展開してきたのか、という内容でした。

おとなになってしまうと、
学びというと、どこかのスクールや公開講座のようなところへ行って勉強する、
ということのように考えがちですけど、そうとは限らないのです。
地域で生活する中で必ず、
何かもうちょっと改善する必要のある問題点があるはずで、
そういう点を学習課題化して
解決策を練り、ひとつの運動にしていくことが
おとなとしての大事な学習である、
というお話なんか、かなりうなずかざるをえませんでした。

町に、住民一人ひとりが主権者として仲間として
良い策を出し合う雰囲気をいつもつくってきたとのこと。

何か不満があると、国がいけない、行政がいけない、
と自分でなにもしないで言うだけでは、ことは好転していかない。
町ではしっかりとした自治が成り立つことを願って、
いろんな案件を、実行委員会形式にして
住民自身が主体となって取り組める環境作りをしていたという。
そういう土壌ができてくると、ものが言いやすく、
したがって、頭をひねっていろんな案を出そうという意欲も育ってくるのだ。

おとなの学習ってそういうふうに、
生活をもっと良くしよう、
もっと良く生きよう
という目的を達成するためにするものなんだと教えられました。
意見が対立したときには、相手の具体的な要求を知って、
どうやったら接点を見出すことができるのかを
けんめいに探す努力をするのが大切。
そうして、同じ願いを持っていることを知ったときに
互いに手をつなぐことができる喜びを味わい、
そこからまた、新しい芽が育っていく。
それが人が生きるってことのひとつの道筋なのかもしれません。
一人ではだれも生きていけないんですから。

都市と農村の立場の違いなども提示され、
消費者として生産者の立場をもっと配慮しなくちゃならないんだな〜
ということも感じました。
野菜など作物は安すぎる!
というのももっともだとは思うんですよね。
スーパーで野菜、安いですもんね、確かに。
ネギ3本98円とか、
キュウリ3本100円とか、
農家からしたら、冗談じゃない!
っていう値段だと思います。
裕福でない私はそれで生活が助けられてるんですけど。

地域課題の学習課題化、頭に入れて生活したいです。

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