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東京都大田区

蒲田今昔写真展「懐かしい、来て良かった」

蒲田東急プラザで開催中の今昔写真展。

12日から、わが「聞き書き・大田区民の会」も参加して
来場者の人たちの
「懐かしい・・来てよかった・・!」
という声をたくさんすくい上げています。

写真はおもに、駅前や商店街、駅ビル工事、陸橋建設などの風景なんですが、

「ああ、ここ通ってた」
「この年に学校を卒業したんだ」
「ここに街頭テレビが出て力道山を見てね〜」

などという、
写真の風景の中にいた若かりし自分を
心の底からいとおしみ、なつかしむ
「叫び」とも言うべき熱い声が、続々と会場に響いていました。

写真の前でどなたかにそんなお話を伺っていると、
お隣で見ていた方も一緒になって

「そうでしたよね〜」
「うちはここの一本むこうの路地を曲がったところだったの」
「ここになんとかストアーっていう店があったよねえ?」

などと、
古い知り合いのように話がはずんだりしていました。
いいものですね。いっしょのところで暮らしていたってことは。

「今昔」という名称のとおり、
昔の写真と同じ場所と思われる場所の
現在の写真を新しく撮って一緒に展示してあります。
中には、
「通りが一本違うよ」
と指摘されたものがあったり、
どこだかわからなかった場所が
来場者の方によって解明されたり。

皆さんの記憶はほんとに鮮明で、
細かいことまでよく覚えていらっしゃいます。

昭和30年代まで、駅も街もとても粗末なんですが、
それがまた、いやなこととしてではなく、
「きったなかったけど、楽しかったな」
という思い出となっているみたいに見えました。
みなさん、なんともいえない
幸せをたたえた笑顔でお話をしてくれる方ばかりです。

松竹撮影所のあった流行のさきがけだった蒲田から、

高度成長を支えた労働者が集まった蒲田、

風紀が悪くて事件も多かった蒲田、

そうして今また、

そんな毀誉褒貶を経た、たくましい庶民の町としての蒲田。

そこに暮らす人たちに、

「かっこよくないし評判も良くないけど、

な〜んか居心地悪くはないんだよね」

という程度に愛される町なんですね、蒲田は。

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