国立劇場の歌舞伎公演の歴史を映像と座談でたどる催し。
その1は、昭和41年から56年までということで、
坂田藤十郎と中村梅玉両丈を招いての会でした。
進行が織田紘二氏でした。
国立劇場の設計公募のところからはじまって、
皇居お濠のほとりで工事が進んでいる様子の映像もあって、
珍しかったです。
昭和41年開場ということは、戦後20年あまり、
地鎮祭や開場式に集まる人たちが、
かねてからの悲願であったこの施設が実現したことを、
喜ぶ様子が伝わってきました。
「菅原伝授手習鑑」2代目鴈治郎の時平
桐一葉 寿海の木村長門守
猿之助のこの劇場で初めての宙乗り
文楽座出演の道行き恋のおだまき 3代目左団次の求女
見たことない映像がいっぱいで、楽しかった・・
まわりで見ている人たちの中には、これを見て
「なつかし〜」
と感じていらっしゃる人たちも多いんだろうと思いました。
歌舞伎って、こうして、時代は違っても変わらない、
人間の喜怒哀楽を表現しているから、
受け継がれて、たくさんの人の感動を呼び続けるんだと思います。
そしてなんといっても、役者さんたちの藝が美しい。
たった1時間半でしたけど、
映像もお話も、めいっぱい味わえたひとときでした。