かつお節削り箱
これを買ったのはもう20年の昔の話なんですが、
このごろなんとなく使わなくなっていました。
それは、きれいに削れず
粉になってしまうようになったのがおもな原因。
そんなとき、築地の仲卸・伏高さんで、
削り箱の正しい使い方を指南してくださるのを知り、
お世話になりに行きました。
年季のはいった建物がならぶ真ん中あたりに
伏高さんがありました。
10時のお約束で、10分くらい前に到着。
ベージュ色みたいなTシャツ姿の、細身で短髪の男性が
店にいらっしゃって、すぐにわかってくれました。
で、さっそく、という感じで始めました。
マンツーマンで教われるなんてすばらしいです。
持参したかつお節削り箱を見てもらうと、
刃が一部さびていたり削れたりしていることが判明。
いちど研いでもらう必要があるけれど、
とりあえずそのままやってみると・・
お店の方が削るとさすがにちゃんと削れますが、
わたしがやると、刃にかつお節がひっかかって
箱が動いてしまい、うまく削れず。
そこで、お店の削り箱をお借りしてやってみることになりました。
時間にして40分くらいかけて教えてもらったことになります。
そのエッセンスをメモしました。
かつお節の削る面のま上に手を置き、
下に押し付ける感じで削る。
かつお節とカンナの角度は40度を目安にする。
カンナは腰より低い位置に置き、
体重をかつお節にかけるようにする。
いちばんの問題だった削ったものが粉になる原因は、
刃が出すぎだったことでした!!
刃の調整については一応以前も試みていて
カナヅチでたたいて直してはいました。
けど、これも、カナヅチではなく、木づちがいいそうです!
木に傷がついちゃいますもんねー。
出すぎと引っこめすぎは、
ほんとに微妙な違いで、
何度もやって削ってみて調整するしかない
と店の方もおっしゃっていました。
なにしろ、刃が上に出る長さは0.1ミリくらいがいいそうです。
もっと出すものとばかり思っていました。
最後に新しいかつお節に削る面を作るやり方を教わって
その日の講座を修了しました。
頭側を刃に当てて面を作るのです。
かつお節の頭側と尾側って、
あんまり考えていませんでした。
練習で削った削り節を袋に入れて
おみやげにいただいてきました。
調整がへたで粉になっちゃったものもはいっています。(苦笑)
帰ってからお腹がすいていたので、もちろん
冷凍ごはんをあたためてこれをかけて食べました。
すごいごちそうです!!
これでまたかつお節を削る暮らしができそうです・・・o(^▽^)o