童画の国から
という企画が、目黒区美術館で開かれているので
見に行きました。
東京はやや人が少なくなっているこの時期、
落ち着いたふんいきの中で館内を巡ることができました。
武井武雄、初山滋という人の作品が多く展示されていました。
昭和のはじめ、戦前から描いている人たちだったようです。
こういう絵を見て当時の子どもたちは育っていったんですねー。
戦後もすぐにかわいらしい絵つきの本が出されていて、
物のない中で、おとなたちが
子どもたちにこういう本を与えたいと思って
作られ売られていたんだと、
感慨深かったです。
イソップやアンデルセン、宮沢賢治のお話に絵をつけたものも
とても味わい深くて美しいものです。
たくさんの人や動物が描きこまれている絵などは、
一人ひとり、一匹いっぴきを、
どんなかっこうをしているか、どんな表情をしているか、
目で追いたくなるので、
かなり時間をかけて見てしまいました・・
こんな本を見て子どもたちは育ってきたんですね、
自分を含めてとはいえ、
子ども時代の時間の流れがゆっくりなのが
わかる気もしました。
いいもんですね、童画って。
で、古物好きのほうの目では、
これらの絵が載った「コドモノクニ」その他の
古い本や雑誌で「個人蔵」っていうものが
多数展示されていたことにも
「ふーーん」と感じたりしました。
集めている人なのでしょうね。
大切にとってあった人、っていうのは
この場合考えにくいかなー。
大正時代の本には、名前の書いてある物もあって
これまたしきりに感動してしまいました。