図書館に行き本を読むことで変わっていく春菜ちゃん

図書館に行って本を読むことを知らないままだったら
春菜ちゃんはどうなっていったのかな?

本の世界に夢中になって、
本の中の人たちの行動や考え方を知ることによって
自分の心が形作られ、
自信をもって進んでいけるようになった女の子、5年生。

佐久間さんという、平衡感覚を持った友だちが出てくる。
自分がいじめのターゲットになりそうだ、と気づいて
いっしょにいると巻き添えになるからって
春菜といっしょにいないようにする、って、
りっぱ。
将来先生になりたいから、この経験も役に立つ、って、
なるほどしっかりした5年生くらいなら、
そういう考え方をできるかもしれない。
佐久間さんも、春菜と同じように、
家庭的には恵まれていないことがにおわされる。

図書館の雑誌をだまって持って行っちゃったけど
やっぱり返しに来た、
さびしいとき猫をなでていた、竜司くんという子も描かれる。

『あしながおじさん』を100回読み返したい、っていう
春菜ちゃんをはじめ、決していいことばかりではない境遇の子たちに
がんばって生きてほしい、と思う。

子どもの目から見た物語としては、そういう感想を持ついっぽう、
大人の立場で読むと、
春菜ちゃんのお母さんもひとり親で育っていた、っていう辺りに
なんだかな~、という感想も持たざるを得ないノデアル。

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次はどんな話だろう・・ありがとう中村さん。

短かくて、展開が意外で。

ときに怖くて
ときに幻想的で
ときにあっと驚かされて・・
そういう小説が18編もはいった文庫本です。

翻訳小説は、往々にして読みにくく、わたしは
途中で投げ出してしまうことも多いのですが、
そういうこともなく、
次はどんな話しなんだろう?
っと、おもしろく読めます。

何十年も前に雑誌に載ったきり埋もれていたという作品を
改訳して載せているものがあったり。
埋もれていたけどおもしろい小説、って
あるんですねー。
とくに外国の作品だと発見されにくそうですねー。

表題作になっている「街角の書店」。
1941年10月に「ブルー・ブック」というところに発表された作品だそうで。
その書店の正体がわかってくるのは、物語の最後のほう。
その書店の中を見てみたいけど、それは・・

「ディケンズを愛した男」は、読み終わったあと、
だれかに話したくなります。
そして、ジワーーっと怖さが押し寄せてきます・・

『怒りの葡萄』などで有名なノーベル賞作家・スタインベックの
ユーモラス短編「M街七番地の出来事」も
35年以上前に雑誌に載ったきりだったのが改稿版で読めます。

こんなふうに、18編も楽しみが詰まっている文庫本なのだ。
中村さん、ありがとう!

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