カテゴリー別アーカイブ: 文化・芸術

人物の心情が聞く者の心に迫ってくる・・・義太夫

義太夫ひとつの試み

5月26日(日)、お江戸日本橋亭でこういう会がありました。
聞きにいったところ、思ってた以上に感銘を受けました。

終わったとき、多くのお客さんがしばらく呆然となっていました。
互いに顔を見合わせる人あり、
ため息ともうなり声ともつかない息をもらしつつ、
しばらく席を立たない人あり、
無言で空を見つめる人あり・・・。

義経千本桜「すしやの段」は、
よく出る幕なので内容はだいたい知っていました。
けれども、これまで感じたこととはまた
違った感動を覚えた部分がいくつもありました。

権太の女房小せんと倅善太が身代わりになると
自分から言うところの語りは
特に良かったです。
身代わりになって鎌倉へ引かれていくのを
そんなふうに引き受けられるのか、と
これまでお芝居で見たときよりも一層情感深く感じました。

こうなると、文楽のように人形があるかどうかは関係ないかもしれないと思いました。
なんだろう、この感覚。
語る太夫さん、越孝さんのほうを見たりして聞いてるわけですが、
登場人物の心情が聞く者の心に迫ってくるんだな。
素浄瑠璃でこんなふうに感じたことは初めてかも。

義太夫をもっとたくさんの人に知ってほしい。聞いてほしい。
4月にラジオ深夜便に越孝さんがご出演していました。
にっぽんの音【 女流 義太夫 】/竹本 越孝・たけもと こしこう

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朗読の時間です

山本周五郎作品を聴いた。
山本周五郎作品って、けっこう読んだつもりでいたけど
読んでないものもたくさんあるし、
たとえ読んでても、いい具合に忘れています・・・

「藪(やぶ)の蔭(かげ)」
「つゆのひぬま」
「中央銀行三十万円紛失事件」・・・

アナウンサーや俳優さんが読んでいます。
目を使いすぎて、目を使わないで楽しめることは?
という場合にもおすすめ。

NHKラジオ第2
毎週月曜~金曜 午前9時45分 | 再放送 毎週土曜 午後9時45分
朗読やってます。

わたしは
らじる★らじるの過去の放送コーナーで聞きました。
とっても良い!!

NHKオンライン 朗読

ラジオっていい。
しみじみ、いい。

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たくさんの人の気持ちと時間がこめられた物

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一言、「すごい!」。

東京子ども図書館に敷かれた新しい「じゅうたん」。
最新号の「暮しの手帖」に紹介されているそうです。
残念なことにまだ知りませんでした。
先日訪れていきなり対面してびっくりしました。
一つ一つを、だれかが、ひと針ひと針。

たくさんの人の気持ちと時間がこめられている! そのことが
見るわたしたちの心に迫ってくるのでしょう。

東京子ども図書館は
「子どもの本と読書を専門とする私立の図書館です。
1950年代から60年代にかけて都内4カ所ではじめられた【石井桃子のかつら文庫】、【土屋滋子のふたつの土屋児童文庫】、および【松岡享子の松の実文庫】を母体として1974年に設立、2010年に内閣総理大臣より認定され、公益財団法人になりました。」(東京子ども図書館ホームページより)
という図書館。

一人ひとりが小さなことで、だれかの心にともし火をともす。
それが
すばらしいことだと思えるようになる土壌が
本によって作られる、
っていう側面、あると思う。

「暮しの手帖」では、前の号でも
松岡享子さんの雪の結晶の刺繍について載っていました。

最近、手芸のたしなみまったくなしのわたしも
ちょびっとずつ手を動かしているところだったので
なんとなくうれしく共感しております・・・
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東京子ども図書館でこれも買いました。
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大槌町の「ミツコ」さんが作ったかわいいプローチ。
これをつけて子どもたちに
図書館の紹介やおはなしをしたらいいな、と思っています。

 

東京子ども図書館では、良い本なのに絶版になって
今では読まれるチャンスが減ってしまっている本の
復刊キャンペーンもおこなっています。
リストに「あ、この本!」と思う本があるかもしれません。
見てみてね。

あ、「まだ」そこにははいっていないけど、
図書館では、書庫にはいってみんなの目に触れない
良い本っていうのも
けっこう多いですよね。

たとえば、『木馬のぼうけん旅行』とか。
だれかが悲しんでいるのを見るのがきらいな「木馬」の
お話なんですが、
子ども向けの幼稚な話、と思い込まずに、
読んでみてほしいです。

おとなが心洗われる臨場感ある物語です!!
紹介をここに↓↓↓↓書きましたので

「他の人が悲しんでいるのを見るのがきらいな」
少しでも「そうなの~?」と感じた方、
見てみてください~
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久保田万太郎 あきくさばなし、釣堀にて

みつわ会第二十回記念公演
「あきくさばなし 釣堀にて」
行きました。
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人間が存在して日々を過ごしているのを
しみじみと描いていて、
人間って、小さくて弱いけど、
あたたかくて
いっしょうけんめいに生きる
生き物なんだな・・・
と感じました。

つつましく、まっとうに生きる人たちが
しゃべる会話の一言一言が
心にしみこんでいく味わいがあります。

大事件があるわけじゃないけど
お互いの間にさざ波が立ったり
悩んだり
まちがったりする
そんな毎日が描かれています。

俳優さんたちのせりふがきれいで
気持ちよく言葉に没頭できる気がしました。
庄吉役の田口守さん、直七役の中野誠也さんは
さすがの味わいだったように思いました。
その時代はこうもあったろうか、とか
気持ちのゆらぎが自然に伝わってくるところとか
心地よかったです。

あきくさばなしの舞台は昭和二十年七月
釣堀にての舞台は昭和初めごろの十二月
でした。

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久保田万太郎で良き出会い

久保田万太郎を好きな人って、
今どきそんなに多くないよね~
と、思っていました。

久保田万太郎と言っても、
小説、戯曲、随筆、俳句で
それぞれ好き嫌いが分かれるとは思いますが。

ある日ツイッター上で「久保田万太郎」で検索したら
人形町のギャラリーで開かれている
大高郁子さんの個展を知り
出かけることができました。
『久保田万太郎の履歴書』の出版記念展

まさか今ごろ久保田万太郎がこんなにとり上げられているとは
知らなかったので、個人的には驚きました。
もっと前に大高さんのことを知っていれば
驚かなかったのに、すみません・・・。
でも、このたび知ることができて、
ほんとに良かったです。

溝印刷の横溝さん(知り合いではないのに親しげ?)が
以前から万太郎俳句に惹かれて
好きな句で栞を刷ったりしていらっしゃったということも知り、
そういう人がいたんだな~
なんて素朴な感動を覚えたりも。
同好の人を見出した喜びというか。

で、久保田万太郎愛読者としては
大高さんの作品全部をじっっっっっっくり時間をかけて
見てきました。
どれもどれも、とっても味わい深いものなので。

そうしていよいよ最後にご著書を購入して行こうと
「すみませ~ん」
と奥へ声をかけると、
あんまりよく見ているので関係者の方かと思いました、
と言われてしまいました。
たんなる愛好者なのに、
しつこく見すぎて恥ずかしい・・・

で、折しもその日は雨ふりで、ギャラリー内がすいていたので
大高さんとお話させてもらってきました。
久保田万太郎を知って好きになったんですね、と言ったら、
今もすきじゃない!
っておっしゃったので、
「え~~?!」
なんて、笑っちゃいました。
誤解のないように付け加えると、「小説は」
好きじゃない、ってことで。
それはわかります。
わたしは小説ももちろん好きですが
「これは嫌いな人も多いだろうなーー」
と冷静に認めてます。

大高さんのご著書と名刺版久保田万太郎句抄、買わせていただきました。
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で、久保田万太郎作品のお芝居上演がもうすぐ。
みつわ会さんの公演、毎回楽しみにしている一人です。
みつわ会公演公式ブログ

それでさらに、
うれしくなって、ずっと前に古書展で買った、
「ボロボロだけど胡蝶本」(笑)の
久保田万太郎『浅草』を出してきて
味わったりしております次第で・・・IMG_1515

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永井荷風の「小説『浅草』の跋」なんかも、
時代を映して感慨深いです。
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良き出会いをありがとうございます。

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文楽「冥途の飛脚」映画で伝わる気合い

昭和54年の映画。
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恵比寿の写真美術館ホールで上映されていると知り
見てきました。
当日に並ぶというしくみなので、
はいれるのかどうかちょっと心配でしたが、
定員には余裕がありました。
で・・・
吉田玉男さんの「半眼」がすごく印象的でした。
芸に集中しているときに、目を開いているんだけど
何か物を見ているわけではない眼。
見ているのは、言うなら「芸」。

映画なので、劇場で見るより近い視点から
人形遣いさんの細かい芸を見ることができました。
あふれる思いを表現している集中力が
伝わってきます。

「心」と「間」が肝心なんだなーー・・
と感じました。

語り、三味線、人形遣い、3つの気合いが
一つになって、
人形に心が吹き込まれるんだな。

そうして、その心の高揚が観客に
ジワーッ
ザザーーッ
と押し寄せてくるっていうわけだ、と感じました。
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スタンプ好き、兼 箱好き

スタンプが好きで、かわいいのがあると
つい買いたくなる・・

そのわりには、使用頻度は高くないんだけど。

でも、きっと何かに使う、と思う。
だって、こんなにかわいいんだから!(笑)

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文房具屋さんで買ったり、
通販でも買ったり。

箱好きもあいまってこうなります・・↓↓
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文房具って、楽しいですね。

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戦中から戦後すぐに制作された映画が当時の生の様子を伝えることになるんじゃないかな

太平洋戦争で日本のふつうの人たちの生活が
脅かされていた様子や
敗戦になってなんとか生きようとする当時の人たちの
姿は、
直接知っている人が少なくなりつつありますね。

だから、かたりべや本で
伝えなくては、という流れがあります。
そういう中で、多くの人は、自分も含めて
かたりべの方の話を聞くことや本を読んだりすることに、
辛い話だし、積極的に手を出すのがためらわれて・・
という気持ちがあります。
知らなきゃいけないこと、と思っていても。

そういうとき、映画なら、見たいな、
という気持ちになりやすいです。

神保町シアターでいま上映されている
戦後すぐに封切られた映画たちは、
当時の街の生の様子が映っていたり
孤児となった子どもたちがじっさいに出演していたりしています。

苦しい現実のなかで作られた映画のはずですが、
信じられないくらい明るい雰囲気を持っていたり
まっすぐで必死な姿勢が描かれていたり。

8月に続けて上映されるので
この機会に見ておきたいです。

こういう映画で戦争のことを伝える、っていうことは
教育のなかに取り入れたらいいんじゃないかな。
中高生くらいなら何かを感じとることができると思う。

[E:slate]神保町シアター 戦後70年特別企画 1945-1946年の映画

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浄瑠璃好き

浄瑠璃って、三味線の伴奏による語り物。

人形がつくと、人形浄瑠璃。

2014年1月11日(土)、説経浄瑠璃鑑賞会が開かれることを知り

聞きに行きました。

板橋区成増のアクトホール

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この日の出し物は、義経主従一代記のうち

「佐藤館義経真岳対面段」

義経主従一行が、奥州の佐藤継信・忠信兄弟の家を

それと知らずに訪ねて一夜の宿を乞い

兄弟の母と話すうち、

次第に互いのことがわかってくるという場面です。

歌舞伎の義経千本桜の川連法眼館の場に出てくる

忠信の家ということですねー。

解説してくだってから聞くので、内容がよくわかり助かりました。

説経浄瑠璃は弾き語りです。

日本のあちこちでこうして語られる浄瑠璃をたくさんの人が聞いてきたんだなー、と感じさせる芸能だと思います。

三味線とともに語るかたちは、江戸時代くらいには

日本人の感覚に染み込んでいたんじゃないでしょうか。

「間」のいい三味線と語りは、聞いていて気持ちのいいものです。

説経浄瑠璃は、一度ならず衰退しそうになってはまた受け継がれ・・

という経過をたどってきたそうで、これからも続いてほしいと思います。

なんか聞いていて落ち着く、というのか

これどこかで接したことのある音、というのか

そんなことを感じる芸能です。

ヴィンテージのある暮らしをイメージする

ヴィンテージのある暮らし展(銀座三越)から帰って
(銀座三越で骨董関係の催事は20年ぶりなんだそうです)

お腹がすいていまして、
そのときの気分では
パンより、やっぱりごはんが食べたかったので
土鍋で炊いて食べました。

お米を1カップといで土鍋に入れて。
すぐに火をつけて炊くので
火を弱めにして。

蒸らしの時間をちゃんととればだいじょうぶ。
10分くらいおこうかな、空腹をたえつつ・・
と思って『芸術新潮』の小林秀雄特集の号を
読んでいたら、
けっきょく30分くらい
経っていたかもしれません。

が、ごはんはまだまだ熱くて
おいしくいただきました。ヽ(´▽`)/

20130729_001
急いでいたせいか写真がピンボケになってしまいました(;ω;)

わたしは、ごはんに味噌があれば大満足の
ごはん派なんですが
キムチまであったので、
辛党のごちそうランチ。

小林秀雄の骨董を愛でた話を読むにつけ、
こういう日常のごはんに、
気に入ったお茶碗など使うと
心が充実していくんだろうな、と思う。

うちは家でお酒を飲まないけど、
ある程度の年齢になったら
好きな酒器でお酒を飲むような
暮らしでありたいですねー。

まずは毎日使うごはん茶碗からかな。

ヴィンテージのある暮らし展は、
なかなか面白かったです。

古い布を使って表装した掛け軸
は、以前からありましたが、
たとえば、額縁の中に入っている
古い布と自分の作品を組み合わせた
ひとつの絵
っていうようなモノがありました。

古い布を使った作品・・という感じかな。
古い着物を売るのではなく
また古い布を売るのでもなく、
創作作品にとして布を使って売る、
という段階にはいったのでしょうか。
そんな気がしました。

西洋のアンティークもたくさんあって、
お店の人とちょこっと話をしつつ
巡ってきました。

シルバーのティーストレーナー。
目が粗いから実用というよりは飾り?
という美しい姿のものがありました。

そちらのお店にあった
アメリカで買ってきたという
「見台」。

本を立てかける面がアイアンですてきでした。
日本にあるいろんな見台と、
機能が一緒だけど
姿がちょっと違うのがおもしろい・・
下部に抽斗が2つ。
メガネやらしおりやらを入れる感じかな。

イギリスのタイルを額縁にいれたものも
綺麗でした。
お台所の壁にかけて
お料理の気分を軽くするのによさそう。
1800年代の終わり頃の
日本の模様からインスピレーションを得たこと
間違いなし、っていうような
野の花模様のが印象的でしたー(*^.^*)
青と白のトラディショナルな感じもいいですね。

かんざしや帯留めに焦点を絞ったお店も
一つひとつを見つめたくなるゆかしさでした。
大きなものもいいけど
ちっちゃいガラス玉に
シルバーの繊細な流線模様のも良かったですー。

そのほか古いケーキ型とか
自作の白磁とか
いろいろあって
ふらりふらりと
どのお店にも立ち寄りたくなる会場でした。

しかも、となりのコーナーには
ゆかたの展示が。
薄墨色の有松絞りの浴衣に
麻のむらさき色の帯が
お人形に着せてあって
はーーっ
としばらく見入っていたら
店員さんに見咎められ・・じゃない・・
見つかって
お袖を通してみませんか?
と言ってくださったのですが、
きょうは、早く帰宅して
ウェブサイトに手を入れようと
やや気が急いていたので
眺めてちょっとお話するだけで
帰ってきました。

ビンテージのある素敵な暮らしフェア

飾ってあった有松絞りはこれの色違いで薄墨色。

すてきでした~

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