暖をとるためというよりは、
炭のにおいに癒やされるので
火鉢が恋しくなります。
こうやって手をかざすと
やさしい温もりが伝わってきます。
慌ただしくしていると
つい出しそびれてしまう道具、火鉢。
東京はきょう、夕方から雨が降るとのことで
だんだん空がどんよりとしてきました。
冬枯れらしい、ちょっとさびしい雰囲気に
火鉢は合うように思います・・
少したって炭の赤さが弱まってきたら
ふーーーっ、と息をふきかけて
火を呼び起こすのですが
それがまた、さびしくて、冬らしくて、
何か物語を思い起こさせるようで、
なんとも言えずよいのです・・
暖房器具として、というより
いろいろな感情を起こさせてくれたり
以前読んだ本のことを思い出させてくれたりする
そういう効果が絶大です。