台所の片隅に作った
「ひとり用なんでもお楽しみカウンター」
とでも言うべきコーナー。
毎日絶えず向かってます。
ラジオが左端に置いてありまして、
スイッチを折々入れて気分を変えたりしています。
この効果はけっこう大きくて、
ちょっとお茶を飲みながらお話や音楽を聞いてボーッとしていると、
それだけで、ごく短時間で気分がそれまでとは違う方向へ飛んで行きます。
目からではなく、心の中の目で何かを見るからでしょうか。
朗読なんかをやっているのにぶつかり、かなりの感動を受けることもあります。
英語講座を聞いたり、読書したりすることもあります。
読書といえば、
「おとなのブックカバー」
とでも呼びたいブックカバーに出会いました。
麻の風合いが心地よく、
そして、背の真ん中に印伝の施された皮がついた渋い色合いのカバーです。
外側が渋くて、内側は鮮やかな朱色っていうのも着物の発想と似ていて粋です。
芯がはいっているので、持ち歩いてもクタクタにならずしっかりしています。
私が買ったのは上が臙脂、下が生成り。
上下の縫い目もパッチワークのようにきれいに処理してあります。
そして、栞がついているのもうれしさのひとつ。
電車の中で栞を落としちゃうこともなくなり安心です。
栞の先には、藝が細かく印伝の端切れ(?)が縫いつけてあります。
こういうところに心を入れて作ってあるものを使いたいものです〜。
いま私は、いつも手許で使うメモノート(デザインフィル ミドリカンパニー製)を入れて使っています。
手に触る麻の感触が気持ちいいです。
享保元年創業の麻もののお店だけのことはある[E:happy02]というわけです。
麻ファンでなくても「麻っていい」感をわかってもらえると思います。
ハンカチを箪笥香とともに入れておくと、ほのかな匂いが移り、使うときにちょっとうれしいです。あんなのも、自分が気持ちいい瞬間を味わうささやかな幸せだと思います。