歌舞伎座が新開場して、
わたしも月1回くらい行きたいもんだ・・ということで
今月は「加賀見山再岩藤」を見物。
久しぶりにイヤホンガイドを借りて観劇しました。
まえに「鏡山旧錦絵」のほうは見たことあると思うんだけど
そのあたりの区別も自信ないし、どっちにしても複雑そうなので。
御殿女中の宿さがりのときの観劇をあてこんでいたとの解説に
納得しました。
自分たちの御殿での日常を舞台にしたお芝居で、
こんなこともあるかもしれないなー
と思いながらみるのは、面白かったことでしょう。
それにしても、そういう女性たちが
どんな髪型や着物で、どんな顔をしてお芝居に来て
芝居小屋の席に座っていたのか、
タイムマシンに乗って見に行きたい気持ちでいっぱいになります。
「骨寄せの岩藤」の、骨が散らばっている道具は
舞台が明るいときはちょっと滑稽な感じもしましたが、
暗くなって骸骨になっていくところは
さすがに現代人の目にも不気味でした。
宙乗りは、舞台を下手から上手へ横切る宙乗りでしたが、
あの連尺という道具はいつも不思議です。
大阪の道具の人が幕末に作ったもので、
しばらく使われていなかったのを
3代目猿之助が再び使い始めたとのこと。
かろうじてその道具の存在と使い方を知っている人が
生きていた時代だったようです。
絶えてしまわなくてよかった・・・
身体はどこも吊っていないし、腰掛けてもいないなんて。
発見したとき猿之助さんはとっても喜んだそうです。
すごいものを考えた人がいたもんですねー、幕末に。