みつわ会第二十回記念公演
「あきくさばなし 釣堀にて」
行きました。
人間が存在して日々を過ごしているのを
しみじみと描いていて、
人間って、小さくて弱いけど、
あたたかくて
いっしょうけんめいに生きる
生き物なんだな・・・
と感じました。
つつましく、まっとうに生きる人たちが
しゃべる会話の一言一言が
心にしみこんでいく味わいがあります。
大事件があるわけじゃないけど
お互いの間にさざ波が立ったり
悩んだり
まちがったりする
そんな毎日が描かれています。
俳優さんたちのせりふがきれいで
気持ちよく言葉に没頭できる気がしました。
庄吉役の田口守さん、直七役の中野誠也さんは
さすがの味わいだったように思いました。
その時代はこうもあったろうか、とか
気持ちのゆらぎが自然に伝わってくるところとか
心地よかったです。
あきくさばなしの舞台は昭和二十年七月
釣堀にての舞台は昭和初めごろの十二月
でした。