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生き方が純な人ほど異端視されるけど—-フォスターさんの郵便配達

純な心を持って生きると、 まわりからは異端視されることがよくある・・ 『フォスターさんの郵便配達』の フォスターと友人のイスマエル。 謎の人物二人は、過去の、あることでつながっていた。 信念があれば、他人にどう思われよう […]

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犬どろぼうを計画したけど

「犬どろぼう」をしなければならないのは どんなときか? 確かに悪いことだけど 「邪悪」ではない動機として どんなことが考えられるでしょうか・・ そんなのあるわけない!  という声も聞こえてきそうですけど これが小学校中学 […]

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鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂

この紹介文の書き出し 「鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂・・」 からすると、 ターゲットは本好きの大人・・ っていうイメージですが、 もとはラノベ方面の作家さんの作品だそうです。 でも、 出てくる人の描き方や 事 […]

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『幸せの新しいものさし』

さすがな題名ですねー。 ふつうのわたしたちは、ものさしを新しくできなくて 思い込みからの発想ばかりして 憂鬱な気分になったりします。 この本の中でいちばん生かしたいと感じた章が 「読書のものさし」。 本に関係あるアルバイ […]

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本は内容のほかにいろんな不思議を連れてくる

本って、内容を読むことはもとより当然として、 一緒についてくるいろんな「作用」があります。 古本好きの人ならなおさら、その謎やミステリーも知っているはず。 この紀田順一郎編集解説『書物愛』は、 本好きならニンマリしつつ身 […]

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その時代に生まれたばっかりに

かきつばたが狂い咲きしていた。 広島の町が爆撃されて間もないころの福山市で。 疎開中の「わたし」が知人のうちに泊まったとき、 離れの二階から紫色の花が見えた。 それは、8月15日に終戦命令が出て、 その翌日のことだという […]

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このひとたちは生きている

文楽の演目で 「え~~そんなの納得いかない~」 「こんなだらしない人に同情なんてできない~」 と思うことは多い。 三浦しをん『仏果を得ず』 の主人公は文楽の大夫だけど やっぱりそう思う演目がある っていうことが書いてある […]

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「しかし人間というものは現金なもんだな。」

このせりふは、 軍隊の人びとが戦地で終戦のラジオ放送を聞いて 激しい衝撃を受けるが 三日もすると 部隊解散の用意だというんで 生き生きと活気づいていた、そのことを 言っています。   梅崎春生「赤い駱駝」です。 […]

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見上げれば星は天に満ちて

というタイトルのついた、 いろんな人生のお話を集めた本を読んでいます。 浅田次郎選で集められた作品の数々。 そこに出てくる人びとは、いわば、 与えられた境遇に逆らわずに生きる人びと。 どうするのが「いい」のか考え考え、 […]

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「目に見えないコレクション」

シュテファン・ツヴァイク「目に見えないコレクション」(『チェスの話』ツヴァイク短編集 みすず書房) これは第一次世界大戦後、ドイツが疲弊していた只中のことです。 ひとりの美術商が、ザクセンにある田舎町を訪れます。 戦前に […]